ふるさと・山口県徳山市(現在の周南市)

<徳山・鹿野町にて>

<2003年の7月はじめ、彼の故郷である山口県の徳山から車で
鹿野町に行ったときのことです。
季節がら、どこもかしこも緑そして緑
車窓から見た川(錦川)には、溢れるほどの水が流れていました。

実は私たちは、2001年にも
徳山の近鉄松下百貨店で開かれる個展用の作品のモチーフを求めて
同じ場所を訪れているのですが、
その時は、石の原から見た川は半分干上がっていて、
水際は遠く、河原の石も真っ白に乾き
火傷しそうなほど熱くなっていました。
8月の始めで、川岸に咲いた合歓(ねむ)の花はもう盛りをすぎ
コスモスが咲いていたのを憶えています。

次の3点は、その時の風景です。
    

    

水辺(徳山)
水辺(徳山)[8P/2002]

夏の日(徳山・石ノ原)
夏の日(徳山・石ノ原)[10P/2002]

河原
河原[8P/2002]
 この作品は、漢陽寺の裏山を越えたところで見た錦川の支流です。
         鍋川とも呼ばれているそうです。

      

<思い出のふるさと・徳山市遠石>


徳山の彼の生家は、遠石八幡(といしはちまん)さまの近くの
古い町並みの中にありました。

  遠石八幡:622年に創祀された大社。
   宇佐、岩清水、鶴岡八幡宮と合わせ四大八幡宮の一つ)

そして27歳で上京するまで、岩国美術研究所、また独学で絵の勉強をしながら
徳山で過ごしています。

上京してからも折にふれ故郷の町に戻り、絵を描きながら
各地を散策したものです。

海辺の町を訪ねたときもありました。
室積(むろづみ)から象鼻ヶ崎(ぞうびがさき)へかけての道は、
若き日の彼がしばしば通い、多くの絵を残した思い出の場所・・

〈この道も、この樹も、まだ残っている! そしてこの岩も、昔のままだ!〉
 
久しぶりに訪れた象鼻ヶ崎の一角で、
ささやかではあっても懐かしい場所と再会できて喜ぶ彼の姿に、
私までも、心温もる思いをいたしました。

彼が立ちどまり、懐かしがったその場所を描いた絵がどのようなものであったのか、
残念ながらその記録は残っていないのですが、
ここに、1970年代に描いた「徳山とその近郊の絵」を紹介いたします。
防府(ほうふ)から徳佐(とくさ)、また鹿野、津和野にかけて、
数こそ少なくなったものの、当時はまだ茅葺の家が健在でした。

室積初秋
室積初秋[15P/1972頃]

晩秋
晩秋[25F] (日本農業新聞掲載 1975)

道(笠戸島)
道(笠戸島)

道(遠石)
道(遠石)

晩秋
晩秋[30F/1973]


山道(遠石)
山道(遠石)[8F/1973]

七月(太崋山)
七月(太崋山)[30F/1973]

梅雨の晴れ間
梅雨の晴れ間[8M/1975]

山里の夏
山里の夏[10F/1975]

蒼々
蒼々[6F/1975]

昼下がり
昼下がり[20P/1975]

雨上がり
雨上がり[4F/1975]

残秋(12月の徳山)
残秋(12月の徳山)[20P/1976]

晴れ間
晴れ間

12月
12月[20F]

林道
林道[8P]

柿の木のある風景
柿の木のある風景[12P/1977]

秋晴れ
秋晴れ[10F/1977]

晩秋
晩秋[15P/1978]

渓谷
渓谷[8P/1978]

1970年代以前の、まだ徳山に住んでいた頃描いていた絵が
モノクロ−ム写真で少々残っておりますので、いずれまた紹介したいと思います。
岐城と号し、日本画を描いていた時期もありました。

<1980年代以降の作品>

 
1988年徳山の近鉄百貨店で開催された"山口ふるさと展"には、
10号2点を出品しています。
        
この時は、佐波川ダム、柚木(ゆずき)を通って鹿野へ、
また、菅野ダムを経由して須々万、栄谷、一ノ井出など各地を
まわっています。
ちょうど梅雨時、雨もまた、彼にとっては面白い画題だったようです。

雨後(玖珂郡錦町)
雨後(玖珂郡錦町)[10P/1988]

秋時雨
秋時雨[20P/1988]

水辺(佐波郡柚木)
水辺(佐波郡柚木)[10P/1988]

知人の車での移動が多かったようですが、時に一人
錦川清流線(岩国←→錦町)を利用して、錦川上流を旅した時もありました。
この頃は、寂地峡など渓流を多く描いています。

寂地峡:島根、広島、山口三県の県境に存在する渓流

1992年11月の近鉄松下百貨店での個展には次のような作品を出品しています。

初夏(寂地峡)
初夏(寂地峡)[12P/1990]

五月(徳山)
五月(徳山)[20P/1991]

初夏(徳山)
初夏(徳山)[20P/1991]

五月(寂地峡)
五月(寂地峡)[10P/1992]

晩秋(錦川上流)
晩秋(錦川上流)[10P/1992]

   田染幸雄の生い立ち・手記・コメント等についてはブログで紹介しております。

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