フランス・バルビゾンにて
私達がはじめてバルビゾン村を訪れたのは、1980年10月半ばのことでした。
パリ・リヨン駅からフォンテーヌブロー駅までは汽車で、
そこからタクシーを利用して
フォンテーヌブローの森のはずれの小さな村・ユリー(Ury)に到着。
この時の旅はこうして始まりました。
静かな村ユリー・・
さわやかな風、すっかり秋の装いでした。
宿に荷物を置いて付近を散策しておりますが
りんごや洋ナシの樹が道なりに続き
沢山の実がなっていました。
足元には、風にでも飛ばされたのか
枝付のりんごの実まで転がっていました。
そのリンゴをホテルに持ち帰り、デッサンをしています。
ブログ・田染幸雄のデッサン(15)をご参照下さい。
油彩で、「 ユリーの町風景 」と「 道 」の絵も描いておりますが
残念ながら記録写真は残っておりませんでした。
この建物はミレーも描いていたそうです。
この絵を描いているとき、奥の赤い屋根の家の女性が出ていらして
「 あれは私のうち・・」
そしてその後、お茶に招待されたり、庭からの風景を描かせていただいたり
親切にしていただきました。
また、すぐ横の白い門の家の方からは、「 その絵がほしい・・」とも。
ちょうど、移ろいの季節でしたので、
家々の壁をはう蔦の葉が、日に日に赤みを増し・・
やがて強い風に宙を舞う、その光景が思い出されます。
新緑の季節にも2度ほどバルビゾンを訪れています。
家々の庭や塀には、たくさんの花々が彩りを添えていました。
ホームページ「一隅に咲いていた花」に掲載した
「 昼下がり(バルビゾン )12P 」と「 ばら 8P 」は
この時描いたものです。
ブログ・田染幸雄のデッサン(15)に
バルビゾンで描いたデッサンと田染幸雄の制作風景を掲載いたしました。
また後日、ブログ・バルビゾン(1)と(2)に、
バルビゾン滞在中(1980〜81年)の旅行記と写真を掲載いたします。